「何人で行くか」は予算の話になりがちですが、実は成果を左右する設計変数です。集団の人数についての研究は100年以上前からあり、答えはかなりはっきりしています。
人が増えるほど、1人あたりの力は落ちる
フランスの農学者リンゲルマンが行った綱引きの実験(1913年)では、集団が大きくなるほど1人あたりの発揮力が低下しました。のちに「社会的手抜き(social loafing)」と呼ばれる現象で、ラタネらの実験(1979年)でも、拍手や叫び声の大きさが集団では1人あたり明確に減ることが確認されています。原因は怠慢だけでなく「自分の貢献が見えなくなること」。大人数の合宿で全員参加の議論が薄まるのは、参加者のやる気の問題ではなく構造の問題です。
会話の経路は人数の2乗で爆発する
n人の集団内のコミュニケーション経路は n(n-1)/2 本。5人なら10本、10人で45本、20人なら190本です。ハックマン(ハーバード大の チーム研究の大家)は著書『Leading Teams』などで、この調整コストの急増を理由に実働チームは6人以下を勧めていました。Amazonの「ピザ2枚で足りる人数でチームを作る(two-pizza rule)」も同じ発想の実務版です。
実践: 「全体人数」と「討議ユニット」を分ける
つまり、30人の合宿が悪いのではなく、30人のまま議論するのが悪い。
- 全体会は共有と意思決定に絞る(聞く場)
- 発散・議論は4〜6人のユニットに割る(話す場)
- ユニットの数だけ「分かれて話せる場所」が要る——ここが宿選びに直結します
分科会がしやすい宿はこのサイトにも揃っています。会議室が複数あるグランレクトーレ湯河原、コテージ42室をそのまま分科会室にできるラフォーレリゾート修善寺、会議室14室のニューウェルシティ湯河原など、「会議室」タグ+部屋数で選んでください。



